まずはこのブログを読んでください。
[エッセイ]社会貢献を面接で語る学生を皮肉ってる場合じゃない件について
で、どう思いますか?
私は少し当惑してしまいました。
社会貢献してる暇なんてないと思ってしまったのと、
思い返せば若い頃に仕事に燃えてた時期なんて無かったからです。
就職活動していたのは就職しなければ行けなかったからで、
どうしてもこれがやりたい!と言う思いはこれっぽっちもなかった。
機械工学を学んでおいて、それとは全く関係ない金融系企業に入社している事が
それを象徴している。
何の為に高い授業料を払って大学に通わせてもらっていたのか。
今となっては親に対して申し訳ない思い出いっぱいだ。
会社に入ってからもその状況はあまり変わらない。
仕事はそれなりにそつなくこなしていたし、それなりに充実していたけれど、
それはあくまで「仕事」であって、自分のやりたい事じゃなかったし、
自分に何かが成し遂げられるなんて事は想像だにしていなかった気がする。
当時の興味はゲームとプログラミングと読書とたまにやるスポーツ位で、
仕事中はいつも早く終われ、週末来いと思っていた様に思う。
クリフはそんな男なのでこう言うブログを読むと結構凹む。
なんてみんな偉いんだろう!?
どうして若いうちからそんなにビジョンを持つことができるんだろう!?
俺の20代は失敗だったんじゃないか?
ってね。
今のクリフであればこのブログの論調はよく分かるし共感もする。
もしもっと若くて独身だったら何でも挑戦してみたいと思う。
でも、家族を抱え、住宅ローンを抱えた中年サラリーマンとなってしまった今は
どうしても保守的になってしまう自分がいる。
いや、若くても同じかも知れない。
何回かタイミングがあったのに未だに一度の転職もしていないのは、
恐れているから、面倒くさいと思っているからだろう。
ここまで書いてきて思ったのだが、
俺の周りにいる人達も50歩100歩でおんなじ様なスタンスの人が多いように思う。
つまり、今の会社にはそう言う人が集まっているのだろう。
もっと言うと、大企業に長期在籍している人は多くが同じ感じなんだろう。
日本の教育~就職~終身雇用と言うシステムにどっぷり浸かった「優等生」は
こういう感じになってしまうのかも知れない。
だとすると、日本の未来は暗い。
何故なら、いくら少数の熱意ある若者が気張った所で、
超高齢化の時代にそのパワーは限定的だからだ。
東京都知事選で78歳の老人が圧倒的大差で勝利した事実が、
それを如実に語っているのではないか?
日本を飛び出して海外で活躍するならそれでも良い。
若者だけでより良い世界を作るならそれでも良い。
でも、日本全体で先に進む為には若者の思いだけで進むのは危険だ。
それではマジョリティーである中高齢層はついてこないからだ。
そこが今後の日本の舵取りの重要なポイントになるはずだが、
それを担うのが老人に偏っていてはどうしようもない。
若者と高齢者の間を取り持つ中間層が緩衝材になってうまくやらなければ行けないのだろう。
クリフも今年33歳であり、今や立派な中年である。
上の世代の保守的な感情もよくわかるし、若者の熱意に突き動かされるところもある。
今だに、自分に何かができると思えるほど自信も勇気も無いけれど、
日本が前に進む一助になれるように出来ることを考えたいと思う。