今日、mixi meetup2010にて、
同社の新プラットフォームと大胆なアライアンスの発表がありました。

新プラットフォームの内容については、
忠実なfacebookの模倣+スマートフォン対応と思えば間違いないかと。

つまり、ソーシャルグラフをオープンにしたけど、
目新しい「機能」は特にありませんでした。

しかし、サプライズは機能面ではなく、アライアンスにありました。

登壇した順に会社を紹介しましょう。

まずは、楽天市場。

彼らは今回のプラットフォームリリースに向けてmixiのソーシャルグラフAPIを活用した、
マーケティングシステムをがっつり作りこんでおり、
今日時点ですでに楽天での口コミ等の履歴がmixiチェックに連動される様になっています。
それだけでなく、その履歴を分析しマーケティングに活用するバックエンドの仕組みもあるそうで、
楽天の本気度合いが分かります。

次に登壇したのは、はてな。
はてぶを始めとする彼らのサービスも今日からmixiとの連携が始まっています。

次がちょっと驚きのDeNA。

一見競合に見える、モバイルコミュニティーの雄モバゲーにも、
mixiチェックボタンを実装するそうです。
DeNAの安守氏曰く、「日本のソーシャルグラフはmixiに任せて、モバゲーは世界でゲームで勝負する」
なるほど。良い思いきりだと思います。

次はYahoo!でしたが、これは元々提携があるのでまあ既定路線。

ここまで聞いた所でクリフは、
FacebookやTwitter等の米国SNS VS 国産SNS連合の構図かなと思っていました。

でも、mixiはもう一歩先へ行ってくれました。

次に出てきたのは

中国最大のSNS「renren.com」と、

韓国最大のSNS「cywirkd」!!

mixiは彼らとグローバルなソーシャルグラフプラットフォームの共通化で、
提携したと言う事です。

つまり、
mixiユーザーは中国や韓国のソーシャルアプリが利用できるし、
各国の人とのコミュニケーションもとれます。

また、ソーシャルアプリプロバイダーにとっては、
同じ仕様、同じ手続きでグローバルなビジネス展開が可能となり、
大きなメリットがあります。

そうです。
日本対米国なんてケチなもんじゃなかったんです。

アジア連合 VS 米国だったんです。

なんか、ちょっと熱いものを感じてしまうのはクリフだけでしょうか?

昨今のGoogle、やTwitter、Facebook等、米国発サービスの普及は、
ユーザーとして見れば楽しい限りでしたが、
ビジネスに携わる者として、日本人として見ればこれ程悔しい事もありません。

いつまで日本は米国のまねをしていればいいのか?
そんな風に思っていた人も多いのではないでしょうか?

実際、TwitterやFacebook、googleのパワーは計り知れないものがあります。
彼らに打ち勝つのは並大抵の事ではありません。

それはすなわち、日本最大のSNSであるmixiにとってこの先の展開が閉ざされてしまう事を意味します。

でも、mixiはそこであきらめ無かった。
ただ、技術、サービスでの真っ向勝負を挑む愚は犯さなかった。

後発のメリットを活かし、
facebookの良い所を日本風に消化した上で、
中国、韓国まで巻き込んだ連合軍を編成して、強大な米国サービスに対抗しようとしたのです。

はっきり言って、私は今日の今日までmixiをビジネスの対象として見ていませんでした。
twitterの次に来るのはfacebookだと確信していました。

今でも冷静に機能、シェア等を比較すればfacebookに軍配が上がる事でしょう。

でも、それ以上に今回のmixiの取り組みは、
日本人としてmixi連合軍に参加したいと思わせるに足る魅力がありました。

出来る事なら、
日本(もしくはアジア)発のプラットフォームでソーシャルコマースをやって見たい。
クリフは今そんな風に思っています。

皆さんはどうお考えでしょうか?

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